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ユーザ「伊藤」の投稿に限定した、2024年7月の投稿(時系列順)[2件]

2024年7月3日 この範囲を新しい順で読む(伊藤の投稿に限定) この範囲をファイルに出力する

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階段下の有効活用☆

こんにちは!秋田ハウスです。
本日は工務課 伊藤がお送り致します。

早いもので7月、2024年も下半期に突入してしまいましたね。
2024年が明けてからこの半年間、何か自分のライフスタイルで良い変化はあったかな・・と振り返ると、しいて挙げるのならば早寝早起きとそれによって読書量が増えたことでしょうか。
特に強烈な趣味もなく、平々凡々と穏やかに暮らしていますが、たまのお弁当作りなど目の前に課された事一つ一つにできるだけマジメに向き合って過ごしております(^-^)
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さて本日は階段下のデッドスペースを有効に使う方法についてです。
まずは基礎知識として、通常の戸建に設置されるプレカット階段は15段上り切りタイプのものが主流となっています。
「上り切り」あまり聞き慣れない言葉ですよね。2階フロアのことを指しています。
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(それらしい角度の写真がなく、恐縮ですが自宅の階段です)

こちらの写真は今年の春、秋田市にて完成見学会を開催させて頂いた際の階段下スペースの施工事例です(お施主様より掲載許可頂いております)。
202407021518332-itou.jpg
こちらはまさに階段下スペースをフル活用した例となります。

2階平面図を見ると、ちょうど10段目の踊り場の下に便器が配置される格好となっています。
202407021518333-itou.jpg
背面(サッシが付いている壁面)の高さを計算すると床から1,850。長身の方であっても前かがみにならずに出入りすることが出来る高さが確保されています。
そして実はこのお宅、階段下スペース活用はここだけではありません。
先ほどの平面図、1階部分はこのよう↓になっております。
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7・8・9段目の下も階段下収納として、デッドスペースを一切余すことなくお使い頂いております。
では、収納の扉側からその様子を見てみましょう・・・
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玄関から入ってすぐ脇(玄関ドアから撮影)ですので、スノーダンプやガーデニング用品など、水や泥がつくものでもガンガン入れられて清掃性も抜群です。
7~9段目なのであまり高さが取れないのではと思われがちですが、7段目下の高さは1,235、9段目下は1,645と十分高さが取れています。
そしてコチラはまた別の階段です。
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こちらも1つ目と同様に、階段の奥行方向(縦ライン)を使った1の収納と、階段のサイドから物を出し入れする2の収納、2つの方法を取っています。
1の奥行を2まで伸ばして一つの収納とすることもできますが、各方向にそれぞれ居室があるため、このように分割し小分けに配置することでそれぞれの居室の住人にとってはより使い勝手が良いのではないかなと思います。
収納量も違えば、収納の仕方、こだわりも一人一人異なりますからね(^^)

階段下・・・通常ならば壁で塞がってしまう空間をフル活用した事例、いかがだったでしょうか?
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どこの業界もそうかもしれませんがあらゆる資材が高騰している昨今、いかに無駄なスペースを極限まで省けるかがプランニングをする上で肝となってくるのではと感じております。
たとえわずか1坪の違いであっても税金は永久的に取られてしまいますので、階段下収納や小屋裏収納などのデッドスペースを活かさない手はありませんよね(^O^)

そして、間取りや坪数に先駆けて、忘れてはならないのが住宅性能値です。
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(今月号のエー・クラスさんに掲載頂きました!いつもありがとうございます)
左の黄色囲いの部分、秋田ハウスのUA値ですが、UA0.27および0.32という値に関しては今回の掲載から数字を訂正させて頂いております。
理由としましては、直近2年間に実際に当社で建築した物件のUA値を遡って確認し、平均値を算出致しましたところ、修正前にパンフレット等に載っていた従来の値よりも小さく(=より高性能に)なっていることが確認出来たためです。
特に「UA値〇以下に!」と高らかに目標を掲げていたわけではないのですが(笑)、考えられそうな理由としましては、以前から基本的な仕様等には大幅変更はないものの、断熱材の種類をより施工性に優れたものに変えてみたり、建物形状や納まりをより断熱欠損・気密欠損を減らせるよう極力シンプルな造りを意識して設計したことが理由なのではないかと考えています。
UA値に関しては社内の省エネ計算ソフトで算出する他に、BELS等の第三者機関でも独自にUA値等の性能値を計算・明示してくれるため、ダブルチェックにもなり、より信憑性のある値になっております。
こちらは当社の直近のBELSを取得した際の認定書です。
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5地域であるため、国の基準を満たすUA値は0.60以下
そして、当社主な仕様の2つ(煉瓦積みの家プラス および 煉瓦積みの家)のうち、当物件は「煉瓦積みの家」仕様のため、先ほどの黄色囲いの棒グラフを見ると、
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0.32以下であれば秋田ハウスとしての目標値を満たすことになりますが・・・
当物件の結果は、0.29!あとわずかでプラス仕様にも手が届きそうな数値を出すことが出来ました(^-^)またも直近2年間の平均値を上げてしまうという笑、嬉しい結果となりました♪
建物形状がシンプルな総2階建だという点も強みであるように思います(*^^)
上記に申し上げました通り、お住まいのエリアや間取り・面積、さらには使用するサッシの開閉方式やガラス種類によってもUA値やC値が変わってきますので、「この形状とこの面積で建てると間違いないです」と一概に言えないのが難しいところですが、当社では坪数を抑えたスタンダードプランのような仕様も検討中ですので、これから計画中の住宅性能について気になる!という方はぜひお気軽にお問合せ下さいませ(^^)
土地がまだ決まっていない方や、おおよその間取り・金額だけでも予め知っておきたいという方もぜひお待ちしております。

本日は、伊藤がお送り致しました。

2024年7月19日 この範囲を新しい順で読む(伊藤の投稿に限定) この範囲をファイルに出力する

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建築界での2025年問題とは?

こんにちは!秋田ハウスです。
本日は工務課 伊藤がお送り致します。

自宅で育てているナスとピーマンが雨にも負けず収穫期を迎えました。
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ヒマワリも育てているので成長を見るのが日々の小さな楽しみです(^^)

本日は、秋田ハウスの事務所にも貼っております、こちらについて。
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2025という文字が続きます・・・。
巷では、どうやら一部の人たちの間で「2025年に何かが起こる」という陰謀論とも科学的根拠があるとも取り沙汰されている社会問題があるようですが(気になる方はググってみて下さい・・・)、
一方で建築事業者界隈にとってもご覧の通り2025年にはビッグウェーブが訪れることとなりそうです。

少しずつ界隈でも浸透しつつある、2025年4月からの「省エネ基準適合」
以前のブログでも触れておりましたが、2024年から努力義務化となった省エネ性能表示ラベル提示に引き続き、
翌年にスタートする同制度についても、国交省の資料や図解を抜粋しながら紐解いていきたいと思います☆
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この制度は2025年4月以降に新築住宅の工事に着手する物件が対象で、以下のように大きく3つの改正ポイントがあります。

1.省エネ基準適合義務化
原則として全ての新築住宅に省エネ基準適合が義務付けられます。
これまで300㎡未満の住宅(小規模建築物と呼ばれます)を新築した際は建築士から建築主(お施主様)へ、省エネ基準の適否を説明するのみに留まっていましたが、下図の通り改正後は、適否ではなく、「適合」が前提条件となり、そしてその事を設計図書等によって証明しなければならないという義務が発生します。
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2.「4号特例」の縮小による建築確認手続等の見直し
4号特例とは、いわゆる「審査省略制度」を指します。以下が4号特例の定義となります。『建築基準法に基づき、建築確認の対象となる木造住宅等の小規模建築物(建築基準法第6条第1項第4号に該当する建築物)において、建築士が設計を行う場合には、構造関係規定等の審査は省略される』
今回の改正ではこの4号特例は廃止され、建築確認が必要な対象範囲が拡大されることとなるようです。
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(このイラストがよりわかりやすいですね)
改正前は下記のように2階建以下・延べ面積500㎡以下の住宅を建てる際には、確認申請時の構造安全性審査・省エネ審査のための図書添付は不要となっていました。
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しかし改正により、今後は延べ面積300㎡以下の住宅であっても、確認申請時に省エネ基準への適合判定状況がわかる書類の添付を求められるようになるほか、構造安全性に関する審査のための図書提出も必須となります。
言い換えると、これまで4号建築物と呼ばれていた一定基準に満たない建築物として扱われてきた小規模建築物は、「新2号建築物」および「新3号建築物」へと名を変え、省略対象に、すなわち新たに審査の対象に加わることになったという事です。
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(改正後、新2号建築物においては全項目が審査の対象となることがわかります)


3.壁量計算の考え方の見直し
繰り返しになりますが、上記に挙げた小規模建築物、すなわち木造2階建住宅や木造平屋建住宅等を新築する際、今までは提出が省略されていた一定の図書の提出が義務化されます。
例えば、壁量計算の算定書構造図の提出などが審査のための図書として挙げられます。
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具体的には、今までは耐力壁の位置、そして床面積や見付面積に対する算定壁量が必要壁量を上回っているかどうか等の限定的なチェックのみに留まっておりましたが、今後は一部プレカット図(土台や柱や梁などの組み方を表した図面)の提出のほか、新たに構造安全性が一覧で確認できる仕様表の提出も必要になり、これまでのように筋かい位置のみならず、使用している柱や梁の径(寸法)やスパン、設置場所なども1箇所1箇所、審査の対象として細かくチェックされるようになるそうです。

いかがでしたでしょうか・・?購入者目線ではなく、あくまで設計をする事業者目線のお話であるために少々とっつきにくい内容だったかもしれませんね・・・
事業者側にとっても小難しい内容であることに変わりなく、正直プレッシャーを感じております(笑)が、今後増えていくであろう天災等が発生した際にも、完成した住宅に住まうお施主様がより安全に、被害を最小限に留められるようにするためにも、数値として証明された家に住まうことは絶対的な安心材料に成り得ると感じております。
家を建てる審査基準というのが今後ますます厳しくなり、計算方法や提出物もより精細・複雑なものが求められるため、秋田ハウスとしてもこれまで以上に住まいの設計に慎重に向き合っていく必要があると考えております。
いつ不測の事態に見舞われてもお施主様に安心して頂きながら日々の生活を送って頂けるよう、来年から始まるこの改正について地元ビルダーとして今後とも情報収集と勉強に努めて参りたいと思います!

皆様もこの改正に関するお役立ち情報等を見つけましたら是非教えて頂けますと光栄です♪

本日は、伊藤がお送り致しました。

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2024年12月4日(水) 09時55分03秒